新古駒絽淡黄色地名古屋帯*花喰鳥(未仕立)
商品詳細
鮮やかなレモン色の駒絽に、染め抜きと銀線だけで花喰鳥を表しました。
日本には「松喰鳥」という、鶴が松の枝をくわえている文様があります。
松喰鳥の元は、正倉院宝物や中国の文様に見られる「花喰鳥」。
花喰鳥は、遡ればササン朝ペルシアの文様が原型とされています。
そしてさらに辿れば、旧約聖書「ノアの方舟」の鳩に原点があるとも言われています。
大洪水の後、復活した大地からオリーブの小枝をくわえて戻ってきたという鳩。
大地と生命、再生の象徴。
文様の歴史はそのまま、人々とその願いの歴史でもあります。
悠久の時を経てマルニ友禅工房のもとに辿り着いてくれた花喰鳥には、橘の枝をくわえていただきました。
古事記によれば、橘は常世の国の果実。
不良長寿の霊薬。
やがて文様化された橘はなんとも愛おしく。
どうか皆さまに幸を運んでくれますように。
生地違い、地色違いなどのご注文も承ります。
【生地】 新古駒絽
軽くシャリ感があり、絽目が透けて涼し気な生地です。
*新古生地による訳あり品について
呉服屋さん等に眠っていた古い白生地を使用したものです。(詳しくは→こちらをご覧ください。)
もともとはとても上質でしっかりした産地のものばかりですが、経年により黄変していたり、シミが浮き出ていたりしていることもあり、お値段がぐっとお安くなっています。
それらの生地を生まれ変わらせるべく、1本1本吟味し、それぞれに合ったやり方で帯に染め上げています。
できる限り正反と同じレベルの仕上がりを目指していますが、支障の無い部分に目立たないシミがあるなど、軽度の難がある場合があります。
正規品と同じく、実物をご覧いただいてからの返品も可能です。(お仕立て後でも可)
【地色】 淡黄色、レモンイエロー
鮮やかでいて柔らかい黄色です。
前柄、関東側↓
前柄、関西側↓